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Mai Fujino

藤野真依

造形チームと設計チームが切磋琢磨する開発環境

造形チームと設計チームが切磋琢磨する開発環境 クルマの運転席に座ると、正面にメーター類や各種のボタンやスイッチが並んで、横にはコンソールボックスがありますね。これらを総称してコクピット・モジュールと言いますが、設計担当はその部位によって(1)コンソール、(2)センター、(3)アシスト、(4)ドライバーに分けられ、私はインジケーターの操作性や視認性を確保する「ドライバー」を担当しています。

具体的には新車開発のコンセプトに基づいて立案された内装計画を受けて、どんなコクピットにしようか、造形チームと一緒になって検討を重ねるのが第一段階。この形状だと強度はこう変わるとか、この材料の厚みでは想定した曲面が出しにくいとか、いろいろなやりとりを行うんです。その検討の結果を造形にフィードバックしてクレイモデルが造られ、それをもとにデータを発行して、設計意図の折り込みを確認するという流れになります。

CAD操作とともに材料や関連技術の勉強が欠かせない

新車の開発は省燃費と高機能を両立させるために、軽量化と省コストの追求が必須の課題で、そのため設計による作り込みが大きな重責を担っています。たとえば、ある部分に鉄板が使われているとします。それを樹脂材料に変えれば数百グラムの軽量化につながりますが、従来の機能を満たそうとすると、設計の工夫で力の作用を吸収したり分散させて構造全体を革新して機能を持たせることになります。そうなると、私達も設計するにあたって、樹脂の種類や製法、特性、加飾など加工技術などの理解が不可欠です。3次元CADの操作に習熟するだけではなく、いろいろな分野の知見がますます求められるのを痛感しています。

ソリューションは「課題ばらし」と「一人カラオケ」で

ソリューションは「課題ばらし」と「一人カラオケ」で この間に関わった車種は、新車のほぼ全部ですね。やっぱり評価が気になるし愛着を覚えますよ。他社のクルマのコンソール部分を見て、「どうしてこんな処理をしたんだろう」とか「これは参考になる」とか、つい比較してしまいますね。

私の一日は、出社するとまず始業までの1時間くらいを自分の勉強時間などにあてています。9時からミーティング。9時半頃からCADでの仕事を開始。業務を進める際に必ず確認するのが、毎週自分で作っている付箋の付いたスケジュール表で、これは「課題ばらし」というマネジメント手法を教えていただいてから、ずっと続けています。今やらなければいけないことの他に上長の予定などもわかるように記載してあります。突発的な仕事が入れば業務の優先順位を変更。この「課題ばらし」の表が私のスケジュールの基本ですね。

ストレス解消ですか?ひとりカラオケにハマってますね。友達と二人で行っても、時間だけ打ち合わせて一人ずつ別室に入りますから。後でお互いに「発散した?」というのが合言葉です(笑)。

50枚

毎週月曜日の朝に藤野が用意する付箋紙の枚数。自分の課題を明確化するために続けている「課題ばらし」は、文字通り課題を事細かくバラすことによって整理する。藤野の場合は週の初めに50枚程度に「やるべき事柄」を書き込み、予定表に貼り付ける。黄色はルーティンワーク、 赤色は突発事項、緑は業務の合間にやれる事柄、オレンジは上司の会議予定というように、付箋紙を使い分けている。

L/D

Lift(揚力)とDrag(抗力)の比。飛翔の原理を表す。藤野は卒論で昆虫の飛翔をテーマに、羽根がどのような形状でどんな状態の時に最善の揚力が発生するかなどを研究して発表した。その成果は現在の業務とは直接関係はしないが、精密機械工学科で学んだ基礎はさまざまな形で生かされている実感があるという。

キャリアマップ

大学

精密機械工学科卒。卒論では昆虫の飛翔メカニズムを研究。

キャリアマップ
新入社員~現在

半導体基板の搬送装置の設計を経験後、一貫して自動車メーカーの内装設計に従事。

キャリアマップ
未来

課題と可能性がはっきり見えている以上、この分野にこだわりたい。当面は30代で課長昇格を目標に。結婚後も仕事は継続。

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