2019.02.18

『設計十訓』サインボードを新幹線駅で展開中

株式会社タマディック(本社:東京都新宿区/愛知県名古屋市、英文社名:TAMADIC Co., Ltd.)は、創業者・森實千馬太が制定した『設計十訓』のサインボード掲出を、各地の新幹線停車駅にて展開中です。

弊社は、1957年7月に現社長・森實敏彦の祖父である森實千馬太が機械製図とトレースを主な事業とする設計事務所を個人で開業し、1959年9月に前身である株式会社多摩技研を設立したことが始まりです※。以来、「戦後初の国産旅客機」「国内初の宇宙ロケット」「世界初の量産ハイブリッドカー」、そして「史上初の国産ジェット旅客機」など自動車、航空・宇宙、FA・ロボット、エレクトロニクスをはじめとする様々な産業の国内トップメーカーとともに、時代の最先端を行く技術の開発・革新に取り組んで参りました。
※1990年1月より株式会社タマディックに社名変更

サインボードに用いる『設計十訓』は、森實千馬太が自ら技術者としての実体験に基づいて「設計技術者はどのような心構えをもって作業に臨むべきか」を熟慮し、その基本事項として1957年に制定いたしました。この心得は、制定から60年以上を経た現在でも在籍する社員の心に脈々と生き続けています。

『設計十訓』サインボードは、2014年よりJR名古屋駅の新幹線コンコースに掲出を開始いたしました。ご覧いただいた機械設計エンジニア皆様をはじめ、様々な業界・職種の方や学生の方にもご共感いただき、SNSなどで多数ご紹介いただいております。今回は創立60周年を機に、サインボード掲出を静岡、浜松、熊本、新八代、鹿児島中央の計6駅に拡充いたしました。今後もサインボードをはじめ各種メディア・ツールを活用し、『設計十訓』と総合エンジニリング企業としての弊社のものづくりに対する想いをお伝えしていく予定です。

【愛知県】 名古屋駅改札内コンコース 2014年12月より
【静岡県】 静岡駅・浜松駅コンコース 2018年12月より
【熊本県】 熊本駅・新八代駅コンコース 2019年2月より
【鹿児島県】 鹿児島中央駅コンコース 2019年2月より

『設計十訓』

1. 依賴者(依頼者)の気持になり切れ
2. 設計諸元は再度確認せよ
3. 期限は最も重要な仕様である
4. 計算記録は明確に残せ
5. 設計推移は記録せよ
6. 自分の図面に責任を持て
7. 図面に個性を出すな
8. 反原則設計は充分意見を聞け
9. アイデア、工作法、製図の絶えざる研究
10. 一つの考えに拘るな

創業者 略歴

森實千馬太(もりざね・ちまた)
大正7年(1918年)・広島県生まれ。1937年に三菱重工業株式会社名古屋航空機製作所に入社し、戦闘機や偵察機などの生産技術に貢献。1954年に東海理化電機製作所に入社し、コンベア作業の理論化に貢献。1957年7月、横浜で機械設計業を創業。1959年9月に株式会社多摩技研(1990年1月より株式会社タマディックに社名変更)を設立。1981年、取締役会長に就任。享年77。