将来に貸しをつくることが運命をひらく。

私が聞く教養講座の一節に「いろいろの勉強に身につけた知識と、大変良いパーソナリティー(個性)を身につけている人との成功率あるいは高報酬を得るのは後者のほうがはるかに確率が多い。」というものがあります。もちろん両方出来る人はもっとも良いことは言うまでもないでしょう。

「個性」というよりも「性格」と言った方がもっとはっきりする。しかし、性格は生まれもながらのもの。性格の中で何が良くて何が悪いか、自ずから分かるような気もするが、これがまた大変難しい。多かれ少なかれ誰もが持っているもの、どの辺から悪いのか分からないし、言い換えれば「どの性格をどのように発揮するか」となるようにも思われます。

多くの人の考えることと、その結果の見比べ、常に人と自分を見比べ、他人からの率直なことばの理解、自分の身体での体験などで「人と自分の差が分かる」と共に「こうすればこうなる」ということが分かってくるのではないでしょうか。

性格の中の良いものは伸ばし、悪いものは抑えて外に出さないようにすることで、そこに「良い個性」が身につくものではないでしょうか。

成功の確率。言い換えれば「悪運から逃れ、幸運に恵まれる率」である。すなわち、人の運不運はすべてその人の性格から出発する。性格が行動を定めるからです。その意味において運命は生まれたときに定まったものもあるけれども、性格・行為を修正することによってまた運命も変えられる。

前述した教養講座の一節に「代償の法則」というのがあって、「世の中には無償の物は何一つない。将来大きなものを得ようとすれば、今、当然その代償を支払わねばならない。代償には有形のものと無形のものがある」といっている。

将来に貸しを作ることが、運命を開く基ではないでしょうか。「現在目に見えるものだけが代価である」とする常識とは違ったものがあるような気がします。

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