第2部 タマディックの時代

第2章 苦難の時期(1992~1995)

新社長 渋谷 真雄

新社長 渋谷 真雄

1992. 4 副社長 渋谷 真雄が社長に就任

前社長 森實 敏の逝去を受けて、4月17日に急遽開催された後継社長選出のための臨時取締役会で、副社長 渋谷 真雄の社長昇格を全員一致で議決、新社長もこれを受諾し、即日就任した。

この頃、日本経済は「バブル崩壊」により1973年12月から続いた安定成長期は終わり、1991年3月から1993年10月までの景気後退期を迎え、当社も会社存続が危ぶまれるほどの深刻な影響を受けることになった。さらに、前社長 森實 敏氏の逝去から2年半後の1994年10月には、創業者で当時会長であった森實 千馬太の逝去もあり、まさに経営体制が激震に見舞われる苦難の時期となった。

1992.11 本格的なワンルームタイプの独身社員寮の第1号「豊明寮」が完成

1992年11月に愛知県豊明市の清閑な住宅地にタマディック豊明寮が完成。豊明寮は鉄骨3階建、ワンルームタイプ全29室で全室にバス・トイレ・キッチン・エアコン、さらに部屋数と同数の駐車スペースを完備した当社にとっては画期的な独身社員寮となった。

非常に厳しい経営環境のもとで会社の生き残りをかけた諸施策が講じられるなど、過酷な状況下でも社員の処遇・待遇の改善や福利厚生の充実のための施策は着実に実施されていた。

工場内の様子

工場内の様子

1993. 4 名古屋事業本部から桑名工場を分離して名古屋製造本部を新設

名古屋事業本部桑名工場の事業は、各種専用機械装置の受注生産が主体であり、事業本部本体の主要事業である各種製品・設備・治具等の開発設計とは異なるものであった。また、社長の方針の1つとして「製造事業の積極推進」が提唱されたことを受け、1993年4月に名古屋事業本部から桑名工場を分離して「名古屋製造本部」を新設した。

1993. 8 安城第2事務所開設

当時、所属する社員が100名を超えようとしていた安城事業所。今後の仕事量の確保、人員増を見越して、既存の安城事務所(後に安城第1事務所と改称)のすぐ近くに安城第2事務所(愛知県安城市住吉町)を開設した。この事務所は名古屋鉄道「新安城駅」から徒歩2分、既存の安城事務所から徒歩5分の好条件に恵まれたものであった。

当時の出来事

1992. 9
毛利衛宇宙飛行士が米・スペースシャトルで本格的宇宙活動
1993. 5
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)開幕
1993. 6
皇太子殿下(今上天皇)ご成婚
1994. 9
関西国際空港開港
1995. 1
阪神淡路大震災発生、神戸市を中心に甚大な被害
Copyright(C)TAMADIC Co., Ltd. All rights reserved.