お知らせ・ニュースリリース
-
2019年03月28日
ニュースリリース
CAE解析業務の受注を開始いたします
株式会社タマディック(本社:東京都新宿区/愛知県名古屋市、英文社名:TAMADIC Co., Ltd.)は、2019年3月28日よりCAEによる解析業務の受注を開始いたします。 近年の機械系設計業務では、ソフトの機能充実によりCAE(Computer Aided Engineering)を用いた各種解析が設計者に身近なものとなりました。CAE解析は、設計・開発の現場で発生する剛性確認や強度検証をシミュレーション上で行うことで、開発時間とコストの削減に貢献できます。しかし、同時に解析が手軽になった反面、正しい条件設定や結果の評価には経験が必要となるため、弊社では解析・設計開発に長年従事してきたスタッフを集結させ、これらの業務を受注いたします。 弊社は機械設計で60年以上の歴史を持ち、航空・宇宙、自動車、FA・ロボット、エレクトロニクスなど様々な産業において、設計・開発・生産技術に深く携わってまいりました。各分野の特性や設計思想を理解し、限界に近い設計・解析経験も豊富に有し、CAE解析のみならず最適な設計のご提案から各種制作物のご提供までを一括で行います。 解析モデルや設計提案の有無など、お客さまのご要望を踏まえお見積りをご提出いたします。お問い合わせは弊社ホームページの業務についてのお問い合わせより承ります。
-
2019年02月25日
ニュースリリース
「健康経営優良法人2019~ホワイト500~」に認定
株式会社タマディック(本社:東京都新宿区/愛知県名古屋市、英文社名:TAMADIC Co., Ltd.)は、2019年2月21日に経済産業省・日本健康会議が選ぶ「健康経営優良法人2019(大規模法人部門)~ホワイト500~」に認定されました。 健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取り組みや日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。「経営理念・方針」、「組織体制」、「制度・施策実行」、「評価・改善」の4つの項目において審査され、弊社は全項目において業種平均を上回る評価を頂きました。また、課題分類である「休職後の職場復帰、就業と治療の両立」においては、業種平均を40%以上も上回りました。 弊社は創業以来、自動車、航空・宇宙、FA・ロボット、情報・家電業界の国内トップメーカーとともに設計開発・生産技術・解析業務をはじめ最先端技術の開発・革新に取り組んで参りました。同時に、「働きがいのある職場の実現」「健康保持・増進」を重点施策とし、2017年より「株式会社タマディック健康宣言」を制定、社員の健康課題の把握と必要な施策を検討することで、心と身体の健康づくりを支える職場環境を推進しております。 今後も健康経営を実践し、ワークライフバランス推進やダイバーシティへの取り組みによる社員のモチベーションアップを通して、技術力と人材力を両輪に「総合エンジニアリング企業」としての歩みを進め、付加価値の高い技術サービスを提供してまいります。
-
2019年02月18日
ニュースリリース
『設計十訓』サインボードを新幹線駅で展開中
株式会社タマディック(本社:東京都新宿区/愛知県名古屋市、英文社名:TAMADIC Co., Ltd.)は、創業者・森實千馬太が制定した『設計十訓』のサインボード掲出を、各地の新幹線停車駅にて展開中です。 弊社は、1957年7月に現社長・森實敏彦の祖父である森實千馬太が機械製図とトレースを主な事業とする設計事務所を個人で開業し、1959年9月に前身である株式会社多摩技研を設立したことが始まりです※。以来、「戦後初の国産旅客機」「国内初の宇宙ロケット」「世界初の量産ハイブリッドカー」、そして「史上初の国産ジェット旅客機」など自動車、航空・宇宙、FA・ロボット、エレクトロニクスをはじめとする様々な産業の国内トップメーカーとともに、時代の最先端を行く技術の開発・革新に取り組んで参りました。※1990年1月より株式会社タマディックに社名変更 サインボードに用いる『設計十訓』は、森實千馬太が自ら技術者としての実体験に基づいて「設計技術者はどのような心構えをもって作業に臨むべきか」を熟慮し、その基本事項として1957年に制定いたしました。この心得は、制定から60年以上を経た現在でも在籍する社員の心に脈々と生き続けています。 『設計十訓』サインボードは、2014年よりJR名古屋駅の新幹線コンコースに掲出を開始いたしました。ご覧いただいた機械設計エンジニア皆様をはじめ、様々な業界・職種の方や学生の方にもご共感いただき、SNSなどで多数ご紹介いただいております。今回は創立60周年を機に、サインボード掲出を静岡、浜松、熊本、新八代、鹿児島中央の計6駅に拡充いたしました。今後もサインボードをはじめ各種メディア・ツールを活用し、『設計十訓』と総合エンジニリング企業としての弊社のものづくりに対する想いをお伝えしていく予定です。 【愛知県】 名古屋駅改札内コンコース 2014年12月より【静岡県】 静岡駅・浜松駅コンコース 2018年12月より【熊本県】 熊本駅・新八代駅コンコース 2019年2月より【鹿児島県】 鹿児島中央駅コンコース 2019年2月より 『設計十訓』 1. 依賴者(依頼者)の気持になり切れ2. 設計諸元は再度確認せよ3. 期限は最も重要な仕様である4. 計算記録は明確に残せ5. 設計推移は記録せよ6. 自分の図面に責任を持て7. 図面に個性を出すな8. 反原則設計は充分意見を聞け9. アイデア、工作法、製図の絶えざる研究10. 一つの考えに拘るな 創業者 略歴 森實千馬太(もりざね・ちまた)大正7年(1918年)・広島県生まれ。1937年に三菱重工業株式会社名古屋航空機製作所に入社し、戦闘機や偵察機などの生産技術に貢献。1954年に東海理化電機製作所に入社し、コンベア作業の理論化に貢献。1957年7月、横浜で機械設計業を創業。1959年9月に株式会社多摩技研(1990年1月より株式会社タマディックに社名変更)を設立。1981年、取締役会長に就任。享年77。
-
2019年01月07日
ニュースリリース
タマディックは9月12日に創立60周年を迎えます
株式会社タマディック(本社:東京都新宿区/愛知県名古屋市、英文社名:TAMADIC Co., Ltd.)は、2019年9月12日に創立60周年を迎えます。長きにわたり事業を続けることができましたのは、お客さまをはじめとする多くの方々の格別のご愛顧、ご支援の賜物です。心より御礼申し上げます。 弊社は、現社長・森實敏彦の祖父である森實千馬太が、1959年9月に前身である株式会社多摩技研を設立したことが始まりです。以来、「戦後初の国産旅客機」「国内初の宇宙ロケット」「世界初の量産ハイブリッドカー」そして「史上初の国産ジェット旅客機」など、自動車、航空・宇宙、FA・ロボット、情報・家電業界の国内トップメーカーとともに、常に時代の最先端を行く技術の開発・革新に取り組んで参りました。現在では開発の一括請負をはじめ、ものづくりの上流かつ中核の領域で技術力を活かし、事業を国内外に展開しております。 複数の産業を幅広く横断する実践的業務に加え、「設計十訓」をはじめとする人材育成プログラム、そしてワークライフバランス推進やダイバーシティの取り組みによる社員のモチベーションアップを通し、技術力と人材力を両輪に「総合エンジニアリング企業」としての歩みを進め、付加価値の高い技術サービスを提供してまいります。これからも、変わらずご愛顧賜りますよう、お願い申し上げます。 ■時代を超えて受け継がれる「設計十訓」創業者・森實千馬太が、自ら技術者としての実体験に基づいて「設計技術者はどのような心構えをもって作業に臨むべきか」を熟慮し、その基本事項を「設計十訓」として1957年に制定いたしました。この設計十訓は、50年以上を経過した現在でも、在籍する社員の心に脈々と生き続けています。ものづくりの集積地である愛知県の玄関口・名古屋駅構内には、設計十訓を用いた広告を掲出し、ご覧いただく多くの方に共感を頂いております。 ■海外に進出し、業務をグローバルへ2014年に中国法人「多摩機電設計(上海)有限公司」、2017年に米国法人「Tama Technical Core Co., Ltd.」を、2018年に中国法人の支社として「多摩機電設計(上海)有限公司 蘇州分公司」を設立。国内市場にとどまらず、自動車、航空・宇宙、FA・エレクトロニクス産業において積極的な海外展開を進めております。 ■60周年記念ロゴマーク設計十訓周年を記念したロゴマークを制作いたしました。コーポレートロゴに使用しているタマディックブルーを基調に、常に最先端の技術力で未来を見据え、「未来を設計」していくデジタル+メカをモチーフにしたグラフィックです。このロゴをホームページや刊行物などに使用し、広くアピールしてまいります。
-
2018年12月27日
お知らせ
『レガシー・カンパニー4』にて弊社代表のインタビューが掲載されています
12月より全国書店にて発売されております書籍「レガシー・カンパニー4」(ダイヤモンド社)にて、弊社代表・森實敏彦が掲載されております。「レガシー・カンパニー」は、"受け継ぐべきもの=Legacy"をキーワードに世代を超えて永続する企業を紹介する書籍です。魅力的で独自性高い経営を続ける企業30社のほか、巻頭インタビューでは狂言師の野村萬斎氏、中ほどには十五代酒井田柿右衛門氏がご登場されています。ダイヤモンド社書籍紹介ページhttps://www.diamond.co.jp/book/9784478107171.html
-
2018年11月27日
ニュースリリース
米国法人TTCにてJIS Q 9100の認証を取得
米国法人Tama Technical Coreにて 航空宇宙産業品質マネジメントシステム認証取得 株式会社タマディック(本社:東京都新宿区/愛知県名古屋市、英文社名:TAMADIC Co., Ltd.)の米国法人Tama Technical Core Co., Ltd.(読み:タマテクニカルコア / 住所:アメリカ合衆国ワシントン州エバレット / 2017年7月設立 / 以下:TTC)は、2018年8月30日(日本時間)に航空宇宙産業品質マネジメントシステム(JIS Q 9100)の認証を取得いたしました。 航空宇宙産業品質マネジメントシステムは、品質マネジメントシステムの国際規格ISO 9001をベースに、航空宇宙・防衛産業特有の要求事項を追加した規格です。アメリカではAS 9100、ヨーロッパではEN 9100、日本ではJIS Q 9100として知られ、航空機メーカーやエンジンメーカーなどは、サプライヤーや受注会社に対して同マネジメントシステムの認証取得を基本要求事項としています。認証を取得するとIAQG(国際航空宇宙品質グループ)のデータベースに登録され、世界規模での発注先候補企業となります。 弊社では、品質(ISO 9001)・環境(ISO 14001)・労働安全衛生(OHSAS 18001)・情報セキュリティ(ISO/IEC 27001)のマネジメントシステムの認証を取得し、全事業部で運用しております。航空宇宙に関連する部署では、今回新たに加わったTTCを含む7拠点で2005年12月より航空宇宙品質マネジメントシステム(JIS Q 9100)の認証を取得し、高品質な技術サービスを提供するために継続的な改善を推進しています。 【航空宇宙品質マネジメントシステム認証取得の7拠点】大江事務所・小牧南事務所・名古屋丸の内事務所大江請負エリア・広島請負エリア・名誘請負エリア・TTC 弊社は創業以来、航空宇宙産業にエンジニアリングサービスを提供し続けており、2017年7月に米国法人TTCを設立、2018年9月にはTTCを営業窓口として航空機アフターサービス産業(MRO:Maintenance Repair Overhaul)に参入いたしました。TTCが拠点を置く米国は、民間航空機分野において機体開発・エンジン開発共に中心かつ最先端の産業基盤を有し、関連企業も数多くあります。TTCでJIS Q 9100の認証を取得できたことは、事業をグローバルに拡大していく上で大きなアピールポイントになると捉えております。今後も高付加価値かつ総合的な技術サービスを提供するエンジニアリング企業を目指して参ります。 【Tama Technical Core Co., Ltd.企業概要】設立:2017年9月資本金:US$ 500,000CEO/President:藤井 清所在地:11314 4th Avenue West, Suite 201,Everett, Washington 98204 USA出資比率:株式会社タマディックの100%子会社HP: http://www.tamatc.com
-
2018年11月12日
ニュースリリース
第38回全国アビリンピックにて弊社社員が金賞及び厚生労働大臣賞を受賞
弊社社員・篠孝忠が金賞及び厚生労働大臣賞を受賞 株式会社タマディック(本社:東京都新宿区/愛知県名古屋市、英文社名:TAMADIC Co., Ltd.)の事業本部 自動車事業部 第2生技部に勤務する篠孝忠(しの・たかのり)が、2018年11月2日~5日に沖縄県那覇市で開催された「第38回全国アビリンピック(全国障害者技能競技大会)」の機械CAD部門にて、金賞及び厚生労働大臣賞を受賞いたしました。 篠社員は、愛知県障害者職業能力開発校に在籍していた2017年に「第39回愛知県障害者技能競技大会(愛知県アビリンピック)」に出場し、銀賞を獲得。2018年にタマディックに入社後は、本人のたゆまぬ努力と会社全体のサポートのもと大きくスキルアップを果たし、今年開催された愛知県アビリンピックで金賞を受賞、そしてさらに全国大会で金賞の栄光を見事勝ち取りました。さらに、2019年に愛知県で開催される「あいち技能五輪(第57回技能五輪大会)」への出場申し込みを終え、来年は健常者エンジニアに混じり、上位入賞を狙います。 弊社は1959年の設立以来、自動車・航空・宇宙をはじめとするものづくり産業を高い技術力で支えていく「総合エンジニアリング企業」を目指し続けております。同時に、障がい者社員の勤務においては、それぞれの障がいに合わせた働き方を実現できる環境整備とサポートに努めるとともに、働くすべての人が性別、年齢、障がいの有無、国籍等に関係なく活躍できる組織を目指すダイバーシティに取り組んでおります。 タマディックでは、今後も技術力を通じてものづくり大国日本を支え、お客さまからの信頼にお応えする企業であるとともに、法令遵守にとどまらず、エンジニアリング業界において雇用の多様性と機会均等の拡充を目指します。 社員プロフィール 氏名:篠孝忠(しの・たかのり)入社日:2018年4月1日所属部署:事業本部 自動車事業部 第2生技部出身校:愛知県障害者職業能力開発校 全国アビリンピックについて アビリティ(能力)とオリンピックを合わせた造語です。15歳以上の障がいのある方が、障がいのある人々の職業能力の向上を図るとともに、企業や社会一般の人々が障がいのある方の能力について理解と認識を深め、その雇用の促進を図ることを目的として昭和47年から国際大会開催年を除き、毎年開催されています。沖縄で開催された今大会では、22種目382名の選手が全国から参加し、白熱の競技を繰り広げました。機械CAD部門では、2次元図面(部品図、組立図)の作図、部品(パーツ)と組立(アセンブリ)のモデリング、そして立体分解図と等角投影図の作成を行います。
-
2018年10月29日
ニュースリリース
多摩機電設計(上海)有限公司 蘇州分公司を設立いたします
世界的な半導体需要を受けクリーンFA開発設計業務などを展開 株式会社タマディック(本社:東京都新宿区/愛知県名古屋市、英文社名:TAMADIC Co., Ltd.)は、2014年1月に設立した中国現地法人・多摩機電設計(上海)有限公司の支社として、中国江蘇省蘇州市に多摩機電設計(上海)有限公司 蘇州分公司 「中文:多摩机电设计(上海)有限公司 苏州分公司」を設立し、現地時間2018年11月1日より営業を開始いたします。 ■支社設立の背景電気自動車(EV)の普及などを背景とする世界的な半導体の需要拡大、そして中国政府の産業育成策により、アジアのシリコンバレーと呼ばれる深セン市や上海・蘇州を中心とする長江デルタ地帯など、中国各地に中国企業や世界中の主要半導体メーカーなどが大規模な半導体製造工場を建設しています。同時に、工場での生産に欠かせないFA(ファクトリー・オートメーション)分野のニーズも高まっており、弊社では蘇州市に新たに支社を設立することでFA分野の開発設計業務をさらに強化し、事業拡大を目指します。 ■半導体製造で用いられるFAシステム半導体は、製造プロセスの大半をクリーンルームで行います。そのクリーンルーム内では、発塵と振動を抑えた「クリーンFAシステム」と呼ばれる自動搬送機や保管設備などが導入され、大規模な工場になると、製造装置や保管設備などを10数キロに及ぶ搬送レーンで結び、そのレーン上を数百台におよぶ搬送機が常時稼働して大量生産を実現しています。弊社では、クリーンFAシステムで用いられる搬送機や保管設備の開発設計・改良設計業務、そして搬送システムのレイアウト構想から搬送制御・管理システムの設計業務などを請け負います。 ※クリーンFAシステム半導体は微量の粉塵の混入も許されないクリーンルーム内で生産されます。また、ミクロ単位の微細加工を行うため、厳しい振動許容値が要求されますが、同時に高いサイクルタイムを実現するスピードも求められます。搬送レーンでは大量の自動搬送機が稼働するため、渋滞回避設定や走行・追い越し車線の設定などハイレベルな運行管理システムも不可欠です。日本国内メーカーが世界トップシェアを占め、世界中の工場でシステムが導入されています。 ■今後の事業展開について半導体関連のクリーンFAシステム、さらには中国国内のEコマース(電子商取引)の成長により需要が高まる自動搬送システムなどのロジスティクス(戦略的物流)関連機器の開発設計業務や改良設計業務、機器の導入支援・試運転調整や仕様書作成などのSV業務、中国現地製作会社との協業強化、日系企業向けの備品調達業務、中国企業と日系企業とのファシリテーション業務などを拡充していき、2024年までに拠点である多摩機電設計(上海)有限公司とともに中国全体で50名規模の組織体制を目指します。 現地法人概要 社名:多摩機電設計(上海)有限公司 蘇州分公司(中文:多摩机电设计(上海)有限公司 苏州分公司)所在地:苏州工业园区 月亮湾路15号 中新大厦29楼09、10単元設立:2018年11月代表者:蘇州分公司 董事・総経理 : 楠 高志従業員数:10名(2018年11月の営業開始時点)
-
2018年09月18日
ニュースリリース
航空機アフターサービス産業に参入いたします
改修工事時の解析・構造設計業務を受注 設立1周年を迎えた米国法人TTCを通じサービス展開 株式会社タマディック(本社:東京都新宿区/愛知県名古屋市、英文社名:TAMADIC Co., Ltd.)および米国法人Tama Technical Core Co., Ltd.(読み:タマテクニカルコア / 住所:アメリカ合衆国ワシントン州エバレット / 2017年7月設立)は、航空機のアフターサービス(MRO:Maintenance Repair Overhaul)において客室内装備および配線などの改修工事で生じる解析・構造設計のエンジニアリング業務を開始いたします。 ■航空機アフターサービス(MRO:Maintenance Repair Overhaul)についてMROとは、航空機の安全性維持のため、機体やエンジンなどの整備・修理・オーバーホールを行う作業です。毎日実施される定期検査から、約1カ月間掛けて検査や点検のほか大規模な改修も同時に行う重機体整備など、飛行時間や飛行回数、または暦日毎で定められた間隔によっていくつかの段階が分かれます。機体本体やエンジンの他、動翼や通信機器などの諸系統の配線や配管類、客室や洗面所といった室内装備など様々な領域が含まれます。また、旅客機の座席や内装を撤去して貨物専用機に改修する場合もあります。 ■弊社のMRO業務についてエアライン各社が座席数のレイアウト改修による個室型フルフラットシートや機内Wi-Fiを導入し、サービスの品質向上を図っていますが、このような客室内装備においても、解析から設計開発、場合によっては部品の新規開発も必要になります。弊社では、1960年当初より航空機の設計開発や生産技術に関わり続けてきた知見を活かし、これらのエンジニアリング業務を請け負います。 ■MROの産業規模について航空機は新規導入から退役まで約30年間運用され、その間は定期的な整備や補修が欠かせません。世界で運用されるジェット旅客機は2017年末の22,337機から2037年末に39,867機へ増加すると予想され※1、MROのニーズが高まっています。産業としても、2028年までに1,147億ドル規模に拡大することが予想されており、巨大な市場に成長しつつあります(右図参照※2)。また、今回弊社が担当する客室内装備および配線などの改修工事で生じる解析および設計業務は、国内の設計エンジニアリング企業が参入している事例は少なく、今後も市場開拓と成長が見込める分野と捉えております。 ※1出典:一般財団法人 日本航空機開発協会「民間航空機に関する市場予測」より(2018年3月発表) ※2出典: Oliver Wyman Global Fleet & MRO Market Forecasts MRO産業参入は、米国進出の成果であり、弊社の航空宇宙事業の大きな節目であると捉えております。同産業への知見を高めるとともに、Tama Technical Core でAS9100(航空宇宙産業向け品質マネジメントシステム規格)の取得と、STC(追加型式設計の承認)取得を目標に据え、高付加価値かつ総合的な技術サービスを提供するエンジニアリング企業を目指して参ります。 業務受託の流れ MRO事業者のパートナー企業である米国エンジニアリング企業のIDEA社(IDEA Inc.)より業務を受注します。当面は、Tama Technical Coreが受注窓口となり契約や仕様を取りまとめ、名古屋を中心とする国内のタマディック航空宇宙事業部が解析業務や設計業務などの実務を担当します。将来的にはTama Technical Coreでもエンジニア職の社員を増員して、単独で業務を受注できるよう体制を整えていく予定です。IDEA Inc.(http://www.idea-international.com/) Tama Technical Core Co., Ltd.について タマディックでは、中国・上海市の多摩機電設計(上海)有限公司に続き、2カ所目の海外現地法人になります。法人登録手続きを現地時間2017年7月1日に完了し、同9月1日より営業を開始いたしました。航空宇宙産業・自動車産業などのものづくり分野で設計開発・生産技術・解析業務をはじめとする技術サービスを、米国企業やアメリカに進出している日本企業を中心に展開しております。Tama Technical Core Co., Ltd.(http://www.tamatc.com/) 弊社と航空産業との関わり 現社長の祖父であり創業者である森實千馬太は、1937年(昭和12年)に三菱重工業株式会社名古屋航空機製作所に入社し、戦闘機や偵察機などの生産技術に貢献した技術者でもあります。 1959年に株式会社多摩機電(現・タマディック1990年に社名変更)を設立し、戦後初の国産小型旅客機「YS-11」より航空産業に参入し、航空機のみならずH-IIA/Bロケットや次期基幹ロケット、宇宙ステーション、宇宙ステーション補給機など、国内の航空宇宙産業を支えるプロジェクトに貢献してまいりました。2005年には名古屋地区にて航空宇宙品質マネジメントシステム「JIS Q 9100」の認証を取得しております。
-
2018年08月09日
ニュースリリース
小牧南事務所が第31回日経ニューオフィス賞「中部ニューオフィス奨励賞」を受賞
株式会社タマディック(本社:東京都新宿区/愛知県名古屋市、英文社名:TAMADIC Co., Ltd.)の小牧南事務所(愛知県西春日井郡)が、日本経済新聞社と一般社団法人ニューオフィス推進協会が主催する第31回日経ニューオフィス賞において、「中部ニューオフィス奨励賞」を受賞いたしました。2016年には、弊社の大曽根事務所(愛知県名古屋市東区東大曽根町)が第29回日経ニューオフィス賞「中部ニューオフィス審査委員賞」を受賞しており、今回で2回目の受賞となります。 小牧南事務所は、2017年7月に開設した国内9カ所目の拠点事務所になります。県営名古屋空港の近隣に建設し、弊社の航空・宇宙事業部の拠点として多くの社員が三菱リージョナルジェット(MRJ)をはじめ航空機の設計開発・生産技術・解析業務に携わっております。 事務所の室内は、航空・宇宙、そして"健康"をテーマにデザインを決定しました。設計業務は長時間座り続けることが多いため、腰痛予防と運動不足解消のためバランスボールや昇降型事務机、立位と座位の中間姿勢である半立位姿勢で座れる椅子等を配備しました。また、滑走路をモチーフにしたフロアカーペット、会議室壁面には飛行機・宇宙開発の歴史年表をあしらい、会議室の名称もファーストクラス・ビジネスクラス・コックピットにするなど、航空・宇宙好きが集う事務所に相応しい空間を目指しました。 弊社は1959年の設立以来、自動車・航空・宇宙をはじめとするものづくり産業を高い技術力で支えていく「総合エンジニアリング企業」を目指し続けております。同時に、ワークライフバランス推進やダイバーシティへの取り組み、そして快適なオフィス環境を整えることでエンジニアの想像力を最大化させ、社員のモチベーションアップに取り組んでおります。今後も、誰もがいきいきと働くことができる職場づくりに努めてまいります。